ヘッジファンドとは?

ヘッジファンドとは?どんなファンド?出生地の欧米の歴史から紐解く。出資、購入方法なども解説!

私が投資をしているBMキャピタルもヘッジファンドですが、そもそもこのヘッジファンドとは何者なのでしょうか?欧米では特に変わった投資先ではありませんが、日本ではなかなか聞かない単語です。

 

ヘッジファンドは、ある一人の人物が「市場の中立性」というシンプルなコンセプトを打ち出したことで誕生しました。

ヘッジファンドを発明したと言われるアルフレッド・ジョーンズは、市場全体のパフォーマンスに対して価値が上がると思われる資産を買い、価格が下がると思われる資産を空売りしました。

alfred jones

これにより、市場の方向性に関係なく、セクターを超えて投資し、プラスのリターンを得る機会を提供する数兆ドル規模の産業が誕生したのです。上昇相場はもちろん、下落相場でもヘッジファンドはリターンをあげるのが使命となっている元のコンセプトがこれです。

では、見ていきましょう。

ヘッジファンドとは?

ヘッジファンドという言葉はもともと、市場の動きを「ヘッジ」し、市場のロング(買い)またはショート(売り)のポジションを選択することでリターンを最大化しリスクを排除する投資戦略に由来しており、上記でも触れましたが、市場の方向に関係なく利益を得ることを目的としています。

 

ヘッジファンドは多様なポートフォリオのニーズに対応するため、制約のない投資が可能な多様な戦略群を包含しています。したがって、ヘッジファンドといえばこの戦略、というものはありません。

ヘッジファンドは幅広い資産クラスや商品に投資することができ、多くの公募ファンドや投資信託が守らなければならない制約もありません。ヘッジファンドは一貫した方法で投資しているわけではありません。投資戦略はかなり異なっており、ポートフォリオ構築やリスク管理手法も様々です。

 

雑談:ヘッジファンドと投資信託の違い

上記で「ヘッジファンドは幅広い資産クラスや商品に投資することができ、多くの公募ファンドや投資信託が守らなければならない制約もありません。」と解説しました。

これは、公募の投資信託はテレビCMや電車などで投資商品を大々的に宣伝が可能になりますが、ヘッジファンドは私募ファンドであり、宣伝はできません。

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公募ファンドに関しては、とにかく人をたくさん集める、商品を売る、信託手数料を手に入れるというビジネスモデルが成立します。原価は広告費であり、売り上げは手数料です。運用リターンはあれば嬉しいかな程度でも成り立つ仕組みです。

私募ファンドは少数の出資者に対して、大きめな金額を出してもらい、運用リターンを狙っていきます。成功報酬が大きいのは、出資者にまとまったお金を出してもらい、それだけプレッシャーのかかる状態で戦争とも言える株式相場でリターンを獲得していかなければならないことが由来しています。

ファンドマネジャーという職業は、その辺の起業家よりも何十倍もプレッシャーがかかる職業なのではないかと思っています。しかし、それでも結果を出していくのがヘッジファンドです。

 

ヘッジファンドの構造

ヘッジファンドの構造は多様化しています。

ファンドはリミテッド・パートナーシップ(有限責任)やリミテッド・ライアビリティー・カンパニー(合同会社)を通じてプールされたビークルとして提供されることが多いです。

個別管理アカウントやプラットフォームを通じて提供されることも増えています。

る。ヘッジファンドはオープンエンド型(いつでも株式を発行および償還できる集団投資スキーム)であることが多く、取引開始時にすべての資本が投資されます。

これは、投資家が投資関係を通じて一定期間ごとに資本の提供を求められる可能性がある他の代替資産商品(プライベート・エクイティなど)とは異なります。投資家は定期的に資本を引き揚げたり、増資したりすることができます。

 

なぜヘッジファンドへ投資をするのか

業界そのものが時代とともに進化してきたように、ヘッジファンドに投資する理由もまた変化してきました。

1980年代、ヘッジファンド投資家(一般的には個人および家族)は、高い絶対収益を求めることがほとんどでした。

今日、ヘッジファンドへの投資資金は機関投資家と富裕層が中心であり、ボラティリティの低減、公開市場との相関の低減、リスク調整後ベースのリターンの向上など、様々な動機が考えられます。

 

ヘッジファンドに投資するメリットは、戦略によって異なります。

例えば、株式戦略は、市場リスクへのエクスポージャーを低く抑えながら、マネージャーの銘柄選択能力によって高いリターンを得ることができます。

対照的に、マクロ戦略は、マネジャーが複数の市場にまたがって運用するため、投資家に分散投資のメリットをもたらします。

 

ヘッジファンドのリターン

ヘッジファンドのリターン

2894本のヘッジファンドに関するメタ分析では、強気相場では有意なアンダーパフォームは見つかりません。

ただし、ヘッジファンドの大きな欠点として、ヘッジファンドのアルファ値の変動幅が大きいことが挙げられます。(指数に対して変動が大きい)

ヘッジファンドは弱気市場において優れており、ほとんどのパッシブマネージャーやアクティブマネージャーでさえも弱気市場で絶対収益を上げることができないため、高い手数料を徴収していることを裏付ける研究結果があります。

 

ヘッジファンドを比較した調査では、調査対象となったヘッジファンドの3分の2が正のアルファ(リスクに対する対価を上回るリターンを定義)を示し、30%のヘッジファンドのアルファが有意であることが判明したため、大多数のヘッジファンドは投資すればリスクと比較して大きなリターンを得られると結論付けています。

 

実際にヘッジファンドを購入するには?

ヘッジファンドは富裕層向けで、投資額も大きくなりがちで、一般投資家には縁遠いものとなっています。欧米では最低出資額が1億円程度などが通常で、ハードルが非常に高い投資先となっています。

日本の投資家が欧米のヘッジファンドに投資をするのは非常に困難だと思われます。米国に在住し、十分に米ドルで純資産を保有するのであれば、また英語に難なくファンドとコミュニュケーションを取れるのであれば、検討できるでしょう。

 

現在は日本でもヘッジファンドは存在します。日本人であれば国内ヘッジファンドが視野に入ってくるでしょう。私もBMキャピタルというヘッジファンドに投資をしていますが、基本的にファンドの方針として「資産を守り育てていく」と掲げており、私自身も大きな資産でリスクを取りたくないものの、複利効果を獲得したい思いで投資をしています。

 

BMキャピタルの最低出資額などについては全てこの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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