他のファンドとの比較

【どちらのバリューファンドを選ぶ?】BMキャピタルとDC・ダイワ・バリュー株・オープンを比較

2022年以降は米国の利上げに端を発してバリュー株相場が到来すると言われています。

私自身も2020年はグロース株投資時代、2021年は大型テック株投資時代と偏りがありましたので、2022年は流石にその偏りは解消する動きが出てくるのではないかと考えています。

さて、バリュー株投資自体は非常に難しい、玄人の投資手法です。個人でバリュー株選定はあまりおすすめできず、やはりバリュー株ファンドに預けて運用してもらうのが一番間違い無いでしょう。

 

今回は国内でバリュー株ファンドを選ぶとすれば選択肢になってくるBMキャピタルとDC・ダイワ・バリュー株・オープンを比較分析していきたいと思います。

バリュー株投資とは?

バリュー株投資を表現するとすれば、「1万円札の入った財布が5000円で売られているような株」というバリュー株の生みの親であるベンジャミン・グレアム氏の言葉が最も最適です。

価値があるのに割安で放置されている企業を買い、高値で売却するということです。

ベンジャミングレアム氏が提唱する基礎を捉えながら、大まかなバリュー株投資の戦略を言ってしまうと、「価値ある企業」を財務分析や会社訪問などをして見定め、「相場の地合い(企業固有の問題ではない株価下落)により安くなったタイミング」で投資をする手法です。

 

企業分析力」と「投資タイミング」が肝となります。

 

バリュー株投資のメリットは以下です。

  • 下落相場に強い
  • 堅実なリターンが見込める
  • 相場環境に左右されない

デメリットは短期間での大きなリターンは獲得が難しいという点です。

さらにバリュー株投資について詳しくは以下の記事を参考にしてください。

https://openhouse-int.com/bmcapitalinvestway/

 

BMキャピタルとDC・ダイワ・バリュー株・オープンの概要

それでは比較を開始します。それぞれのファンドの概要を見ていきましょう。

 

DC・ダイワ・バリュー株・オープン

運用会社名 大和アセットマネジメント
投資対象 日本バリュー株
最低投資額 1万円程~
※証券会社により異なる
出資までの流れ 1.取り扱い証券会社で口座開設~入金
2.購入
ベンチマーク TOPIX(東証株価指数

 

当然ですが、投資対象は日本のバリュー株です。ファミリーファンド方式で運用を行っており、マザーファンドはダイワ・バリュー株・オープン・マザーファンドとなっています。

ファミリーファンド方式

組み入れ銘柄は以下ですが、バリュー株と謳っていますが、古き良き大型株が中心ですね。基本的にはそこまで大きなリターンを狙うようなポートフォリオではないです。

順位 銘柄 コード 業種 組入比率
1位 トヨタ自動車 7203 輸送用機器 3.44%
2位 日本電信電話 9432 情報・通信 2.71%
3位 KDDI 9433 情報・通信 2.16%
4位 TDK 6762 電気機器 2.02%
5位 村田製作所 6981 電気機器 1.85%
6位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 銀行 1.80%
7位 SMC 6273 機械 1.73%
8位 日立 6501 電気機器 1.71%
9位 オリックス 8591 その他金融 1.70%
10位 ソニー 6758 電気機器 1.65%

 

BMキャピタル

BMキャピタル

運用会社名 ビーエムキャピタル(BM CAPITAL LLC)
投資対象 日本バリュー株
最低投資額 1000万円~
※少額投資も相談可
出資までの流れ 1.問合せフォームへ連絡
2.面談
3.出資・入金

 

BMキャピタルは国内ヘッジファンドであり、証券会社などでの販売は行っておりません。

基本的に私募ファンドは広告などはなしでコネクションなどからの紹介がメインになってきます。最低出資額もダイワバリュー株・オープンは1万円からにも関わらず1000万円からと高額です。

大衆向けファンドと、少数の富裕層を対象にしたファンドとで、全くその性質は異なりますね。

 

BMキャピタルのポートフォリオは運用手法流出の観点から表沙汰にはできなくなっていますが、小型のバリュー株が基本であることは毎四半期ごとの成績報告書に記載されています。

過去の銘柄については投資事例を以下の記事も参考にしてみてください。金下建設を約3倍で利益確定するなど、上記のダイワバリュー株・オープンでは不可能なリターンも確定しています。

https://openhouse-int.com/bncapital-jirei1/

https://openhouse-int.com/kikukawa/

 

DC・ダイワ・バリュー株・オープンの利回り

リターンを見ていますが、通年を見ることが大切です。2020年、2018年でマイナスを出してしまっています。

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2021年 12.73% 0.27% 3.46% -- --
2020年 -22.34% 8.16% 2.98% 11.36% -3.67%
2019年 4.83% -2.79% 1.26% 9.45% 12.94%
2018年 -6.94% -0.23% 4.60% -19.24% -21.57%
2017年 0.15% 3.62% 6.02% 9.85% 20.85%

 

資産を成長させていくには、とにかく「マイナスを出さない」ことが重要です。

しかし、ダイワオープンはマイナスの年がこの5年で2回もあります。

またバリュー株ファンドの割には毎年の運用リターンにばらつきがありすぎますよね。派手なリターンは本来投資では求めてはいけません。

本当に資産を増やしてきた人ならわかっている法則が、ゆっくり時間をかけて少しずつ資産を積み上げていくことです。元本と複利をしっかり活かしていくということです。

2020年はコロナショックがありましたが、その後日本株式市場も指数は大きく上昇しました。その中でマイナスで終わってしまっているのは残念ですね。下落耐性に不安が残ります。

 

BMキャピタルの利回り

BMキャピタルの運用利回りは基本的には非公開ですが、リーマンショック、コロナショックを無傷で乗り切り、安定して+10%を超える利回りを出し続けています。

投資を実際に行っている筆者も結果に非常に満足しています。損を出さずに、利益を積み上げる投資手法のインパクトを実感しています。

 

今後は日米株共にバリュー相場へ突入する中、2022年以降のリターンにもさらに期待を抱いています。

どのような相場でもリターン獲得を積極的に狙っていくヘッジファンドらしい投資を実践していると思います。

 

評判と口コミ

DC・ダイワ・バリュー株・オープン

ツイッターでは1件だけでした。


ヤフーファイナンスでは以下のような口コミが散見されました。ネットなので話半分で良いかと思います。

ここはこの2年下がったので、これから再度上を目指す! 非常に楽しみ(^^)

 

インターネット上で特に話題にもならないのは、一般的な大型株に投資をしている所謂普通の投資信託だからでしょうね。特に個性がないので取り上げられないのだと思います(その割に投資成績は非常にボラティリティが大きいですが)

 

BM CAPITAL

BMキャピタルの口コミについては総括のページを参照してください。

➡️【BMキャピタル】長期投資家向けのヘッジファンド「BM CAPITAL」を徹底解剖!実績や評判を含めてわかりやすく解説。

基本的には実際に出資している方からの口コミはなく、私募ファンド故の憶測の部分が多いように見受けられました。

いつでも出資希望者が沢山いるようで、AUM(Asset under management)は増加が続いているようです。

 

購入・解約手数料比較

DC・ダイワ・バリュー株・オープン

最低投資額 1万円程~
※証券会社により異なる
手数料 ・購入手数料:なし
・信託財産留保額:なし
管理報酬:1.672%(税込み)
購入方法 1.取り扱い証券会社で口座開設~入金
2.購入

 

普通の投資信託という感じですね。やはりこの2社を比較する上で、本質はリターンだと思います。どうしても5年で2回もマイナスを出してしまっている運用に疑問を持ってしまいますね。

投資信託は基本的にファンドマネジャーが固定給(+小幅変動のボーナス)で運用を行っているので、やはり運用を任せるに当たって緊張感が足りないと感じてしまいます。その点ヘッジファンドは相場に血を捧げており、自分の大切な資金を預けるのであれば基本的にはヘッジファンドを選びたいところです。

ただし、実績が伴う場合ですが。

 

BM CAPITAL

最低投資額 1000万円~
※少額投資も相談可
手数料 成功報酬:運用益に対し50%程
管理報酬:運用額に対し年間で5%前後
購入方法 1.問合せフォームへ連絡
2.面談
3.出資・入金

 

こちらも一般的なヘッジファンドの手数料形態ですね。すでにBMキャピタルは運用を開始して10年近くと老舗といっても良い国内ヘッジファンドです。

実績は面談で実際に聞いて欲しいですが、長くコンスタントに勝ち続けるというのは本当に相場の世界では難しく、筆者自身も一度は株式投資で富裕層を目指した経験から本当に同社のファンドマネジャーを尊敬しています。

 

結局DC・ダイワ・バリュー株・オープンとBM CAPITALのどちらに出資する?

もはやダイワバリュー株・オープンを選ぶ理由がありませんが、大型株を自分で購入するのが面倒なので、ダイワバリュー株・オープンを選ぶとかそんな感じになると思います。

高い利回りを狙い、さらに資産を大きくしていきたいと考えている人は国内ヘッジファンドのBMキャピタルを選ベば良いと思います。ただし、最低出資額は1000万円と高めなのでその点は気をつけましょう。

➡️ BMキャピタル総括

 

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